経費など支払いがあった場合の仕訳【個人事業主の確定申告】

個人事業主の場合、事業主の「給与」という勘定科目がないため個人で利用した場合と事業で利用した場合を明確にしなければなりません。個人のお金を事業で利用した場合の勘定科目は「事業主借(じぎょうぬしかり)」を、事業のお金を個人で利用した場合の勘定科目は「事業主貸(じぎょうぬしかし)」を使います。

現金払いの場合

会社のお金で支払った場合

事業用のお金(現金)で経費を使った場合の勘定科目は「現金」になります。

借方 貸方
取引日 勘定科目 補助科目 金額 勘定科目 補助科目 金額 摘要
6/30 旅費交通費 1,500円 現金   1,500円 電車代

電車代などの領収書のない経費の場合、「出金伝票」で計上することが可能です。

個人のお金で支払った場合

プライベート用のお金(現金)で経費を使った場合の勘定科目は「事業主借」になります。

借方 貸方
取引日 勘定科目 補助科目 金額 勘定科目 補助科目 金額 摘要
7/31 旅費交通費 1,500円 事業主借 1,500円 電車代

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クレジットカード払いの場合

カードで支払いの場合は、カード決済の日と引き落とされた日に仕訳をします。

会社用のカード

会社用のカードの場合「未払金」で仕訳ます。

決済した場合

借方 貸方
取引日 勘定科目 補助科目 金額 勘定科目 補助科目 金額 摘要
6/1 通信費   10,800円 未払金 ○○カード 10,800円 項目A
6/15 新聞図書費   5,400円 未払金 ○○カード 5,400円 項目B

引き落とされた場合

複数回カードを利用していてもまとめて1回記帳すればOK。

借方 貸方
取引日 勘定科目 補助科目 金額 勘定科目 補助科目 金額 摘要
7/31 未払金 ○○カード 16,200円 普通預金 ○○銀行 16,200円 ○月分 ○○カード引落

個人用のカード

個人用のカードで支払った場合は決済した日のみで「事業主借」を使います。

決済した場合

借方 貸方
取引日 勘定科目 補助科目 金額 勘定科目 補助科目 金額 摘要
6/1 通信費   10,800円 事業主借 ○○カード 10,800円 項目A

引き落とされた場合

個人用口座からの引き落としなので引き落とされた日に伝票は切りません。個人口座からお金を借りてるイメージなので会社のお金が個人に移動した際は伝票を切ります。

会社のお金を個人口座に入金した場合

会社のお金を個人で利用するために入金した場合は「事業主貸」を使います。

借方 貸方
取引日 勘定科目 補助科目 金額 勘定科目 補助科目 金額 摘要
7/31 事業主貸 10,800円 普通預金 ○○銀行 10,800円 ○月分事業主個人カード引落のため

ご参考までに。

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