売上があった場合の仕訳【個人事業主の確定申告】

売上があった場合の仕訳はどのように記入するのでしょうか?複式簿記の場合、書き方が意外と面倒なのでメモしておきました。ご参考ください。

月末締め、翌月末に振り込まれる場合

例えば、ホームページ1ページ作成で10,000円分の売上があった場合、6月中に納品+請求書の発送、7月末に振り込まれるケースを例にしてみました。

源泉徴収なしの場合

6月に納品し、6/30に請求書の発行をした場合

作成するタイミングは請求書を発行した日。貸方で売上「請求書」を渡し、借方で支払いを約束「売掛金(未回収の代金)」イメージとなります。

借方 貸方
取引日 勘定科目 補助科目 金額 勘定科目 補助科目 金額 摘要
6/30 売掛金 A社 10,800円 売上高   10,800円 ○○ページの作成

7/31にA社から入金された場合

貸方で未回収だった売掛金を記入し、借方で入金された銀行と金額のイメージとなります。

借方 貸方
取引日 勘定科目 補助科目 金額 勘定科目 補助科目 金額 摘要
7/31 普通預金 ○○銀行 10,800円 売掛金 A社 10,800円 振込 A社

源泉徴収ありの場合

法人との取引の場合、源泉徴収は職種によってあるので請求書作成のときは気を付けてください。個人同士の場合はないので大丈夫です。

6月に納品し、6/30に請求書の発行をした場合

こちらも作成するタイミングは請求書を発行した日。

借方 貸方
取引日 勘定科目 補助科目 金額 勘定科目 補助科目 金額 摘要
6/30 売掛金 B社 10,800円 売上高   10,800円 ○○ページの作成

7/31にB社から入金された場合

借方 貸方
取引日 勘定科目 補助科目 金額 勘定科目 補助科目 金額 摘要
7/31 普通預金 ○○銀行 9,779円 売掛金 B社 10,800円 振込 B社
事業主貸 源泉徴収 1,021円

源泉徴収:10,000 × 10.21% = 1,021円(1回の支払金額が100万円以下の場合:10.21%)

税別売上の10.21%は源泉徴収されたので、事業主貸で記入します。源泉徴収された分は、B社が代行して納税したので確定申告時には所得税から納税済みの源泉徴収分を差し引くことができます。

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ランサーズで仕事をした場合

フリーランスにお役立ちのサイト、ランサーズで仕事をした場合の仕訳になります。15日締め当月末か月末締め翌月15日の月2回の支払いとなります。

1万円分のお仕事をした場合(システム手数料込)

ランサー提案金額:10,000
提案合計金額:10,000+税
システム手数料を除いた報酬金額:8,000+税
—————————————————————–
提案合計金額(税込) 10,800 円
システム手数料を除いた報酬金額(税込) 8,640 円

仕事を完了した場合

借方 貸方
取引日 勘定科目 補助科目 金額 勘定科目 補助科目 金額 摘要
6/30 売掛金 ランサーズ 8,640円 売上高 ランサーズ 10,800円 ○○ページの作成
支払手数料 システム手数料 2,160円

MFクラウド確定申告では、補助科目に「システム手数料」や「ランサーズ」など入れておくと後で分かりやすいので便利です。

補助項目の設定は「各種設定」>「勘定項目」の「補助項目追加」より行えます。

入金があった場合

借方 貸方
取引日 勘定科目 補助科目 金額 勘定科目 補助科目 金額 摘要
7/15 普通預金 ○○銀行 8,140円 売掛金 ランサーズ 8,640円 振込 ランサ-ズ
支払手数料 振込手数料 500円

※楽天銀行だと振込手数料は100円。それ以外の銀行の場合は、振込手数料が500円です。

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